日本語タイトル: スリットスキャンの構造

形式: アプリケーション/映像インスタレーション

Slit-scanの構造を可視化する

概要

Slit-scanという有名な映像技法があります。異なる時間に撮影した複数の画像を一枚に再構築する技法で、時空がゆがんなような不思議な画像や映像を作ることができます。

この手法は現在も実験映像をはじめとして、スマホアプリやインスタレーションとしても広く親しまれています。映像作品でいえば「2001年宇宙の旅」のスターゲートのシーンや、ズビグ・リプチンスキーの「The fourth dimentions」が有名です。

「The fourth dimentions」のようなSlit-scanは、連続した複数の画像を3次元空間に並べ、その画像の塊をどのように削り、その断面をどの視点から見るかという、映像の彫刻のようなものだと見なすことができます(参考)。

コンピュータのスペックやツールの進化によって、Slit-scanの品質を保ちつつリアルタイムで再生できるようになりました。本作ではSlit-scanの彫刻的な構造をリアルタイムに可視化し、この技法の面白さをインタラクティブに体感できるものを目指します。

作品

カメラからの映像をMac用の自作アプリケーションでリアルタイムに処理します。さまざまな断面を順にアニメーションすることで、slit-scanの構造自体やその魅力を伝えることを試みています。

デモ映像。作者の近所で撮影した動画を自作アプリで再生しています

デモ映像。作者の近所で撮影した動画を自作アプリで再生しています

インタラクション

マウスやキーボードによる視点の操作ができます。

アプリを操作しながら自分を撮影しています。

アプリを操作しながら自分を撮影しています。

インスタレーションとして